介護福祉士de行こう

介護職の専門性や技術、あり方を日々の介護を通して考えるブログ

そのひと手間が介護のコツ~更衣編~

どうも、イムです。今日は更衣についてのコツを書いていきたいと思います。

(それにしても台風の風がすごい...)

介護の現場で更衣へ介入することは入浴や起床、就寝時、そして排泄や食事などで汚れてしまった時などと意外に多くあります。ベッドで臥床した状態や座位などパターンも様々ありますが今回は座位での更衣のコツを上げていきたいと思います。

まず、上更衣ですが、着衣や脱衣において1番のコツとなるところはどれだけ袖を通す、抜く時に衣服の余裕を持たせられるかがコツになると思います。

自分が服を着るときや脱ぐときもそうなのですが、自然と服を動かして余裕を作って袖を通す、抜くという動作を行っています。

しかし、介助になると何故か服を動かすことを行わず袖を通すことが多く、肘や頭が引っかかってしまい、強引に通したり、抜いてしまっているところを見かけます。

そこで大切になるのが、服をどのように動かせば余裕を持たせて、腕や頭を通すことができるのかということになります。

私は上更衣の介助を行う時は袖→頭→反対の袖の順に着脱を行います。(麻痺があるときは麻痺側から着衣、脱衣は健側から行います。)

なぜかというと、着脱する際に服に余裕を持たせられる動かし方が1番行えるからです。患者さんの生活習慣で順番通りに行えないこともありますが、患者さんから特に方法の指定がない時は、この手順で上更衣を行っています。

どのように動かせば服に余裕を持たせる動きができるのかというと...

まず、着衣の場合は袖を通した後、肩口まで衣服を通します。その後、衣服の肩のラインを探し、肩のラインを下へ向けます。

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そうすることで、頭を通す部分が前方にきます。前方にくることで頭を少し前に屈めるだけで頭を通しやすくなります。

そして、頭を通した後、反対側の袖が胸の辺りまで前へ来るように衣服を引きます。

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そうすることで、袖を通すための余裕が作られ、反対の袖も通しやすくなります。

脱衣の時は今の手順を反対から行えば割と楽に脱衣ができると思います。

着脱の時に腕を後方に上げて袖を通すと後方への関節の可動域は狭いため、前方で袖を通した方が楽に袖を通すことができます。

下更衣の場合はいろいろと試してみましたが1番楽にできると思う方法は足を通す袖を輪にして束ねる(ズボンをドーナツのようにまとめる)と足を通しやすいと思います。

以上のような方法で行えば、布の生地で伸縮性の少ない上下の衣服を介助する時でも楽に行えています。

また、更衣介助の時に注意したいことは先程の話にも出ましたが無理のない関節の可動域で、患者さんに動いてもらうことや爪を衣類に引っ掛けないようにすることです。特に爪については白癬や変形した爪は凹凸があり、もろくもなっているので爪が剥がれて割れてしまう可能性が高いです。

患者さんに怪我をさせてしまわないように爪の部分に衣服を通す時は爪を隠すように手で覆い保護しましょう。

以上が更衣のコツとなります。

今日も介護の負担をうまく減らして、体に負担をかけにくい介護技術で頑張っていきましょう!

ではでは、今日はこの辺で!最後まで読んでいただき、ありがとうございました!