介護福祉士de行こう

介護職の専門性や技術、あり方を日々の介護を通して考えるブログ

そのひと手間が介護のコツ~オムツ交換編~

どうもイムです!今日はそのひと手間が介護のコツ~オムツ交換編~と言うことで書いていきたいと思います。介護福祉士さんのたちの中で興味や関心の高いことは認知症のことや排泄のことではないでしょうか?特にオムツ交換は自分の介護技術の良し悪しで衣類まで失敗をさせてしまうことや不快な思いをさせてしまうことがあり「自分がきちんとしなければ」と介護技術の向上にこだわる方も多いと思います。

今回は「そのひと手間」なので数多くあるパッドの当て方や種類などは置いといてシンプルにかつオーソドックスな方法であるオムツに真っすぐにパッドを敷く当て方でのコツに焦点を当ててみたいと思います。

(今回も持論が強くなると思います...)

まずは準備の段階ですが患者さんへオムツを交換することを確認した後にズボンを全部下げてオムツを開けて見たけど「あぁ出てないねぇ、はい!お尻あげて」といそいそとズボンを上げる方を見ますがズボンは全部下げなくても排泄が出ているかは確認できます。ゴムの緩いズボンやチャックのタイプに変更すれば前半分だけズボンを下げればよいので余計な肌の露出を避けるために確認の時点でオムツ交換するほどズボンを下げることは介助者にも余計な負担がかかるので前半分だけをオムツが見える程度に下げて確認すると余計な負担をかけることなく確認が行えます。

また、オムツのセッティングは排泄があったことを確認してオムツ交換にうつる前に行っておくと下半身をさらけ出したままオムツ交換の準備をしているという患者さんにとって恥ずかしい時間を作ってしまうことがなくなるのでオムツやパッド、清拭する準備はあらかじめしておくことが大切です。

次に排泄があることを確認できたらズボンを下げるのですが側臥位を取るが保持が難しい、柵を掴んで余計な力が入るなどの患者さんだと側臥位の保持が難しいので、そんな時は左右交互に腸骨を持ち上げると半分腰が浮くので、もう片方の手で少しずつズボンを下げていくと楽にズボンを下げることができます。イメージとしては端座位でお尻を交互に浮かせて自分でズボンを下げることを仰臥位で交互に行うイメージです。この時に仙骨(お尻の中心の骨)が引っかかり摩擦が起きやすいので皮膚の弱い患者さんには傷になってしまうので注意して行ってください。

そして、汚染したパッドを外し新しいパッドに交換します。清拭、皮膚状態の観察も忘れずに行います。汚染したパッドをそのまま床に置いてしまう方がいますがその汚染した床を靴で踏んで、あちこち歩き回るのは衛生的でないので床には置かず袋などに直接入れておきましょう。カーテンの下からも置いたパッドが見えているので見た目もよくないので注意してください。

新しいパッドを当てる際のポイントがUの字に当てることです。橋のアーチの様に陰部にパッドを当てるとギャザー(パッドの端にあるゴム)が立たず横漏れしやすくなってしまいます。

また、オムツやパッドを当てる際にふんどしやハイレグの様に絞りすぎた当て方を見ますが股の部分が締め付けで赤くなることや擦れてしまい傷になることがあるので適度に当てます。排便があった場合にも便が前まで汚染してしまうことや溢れ出てしまうこともあるので絞りすぎないように注意してください。

後はズボンを上げて体位を整えて交換が終わったことを患者さんへ伝えるとオムツ交換の完了です。

ポイントをまとめて見ますと

①排泄の確認をするときには余計な肌の露出に気をつける

②交換の前にはオムツのセッティングをして交換する

③側臥位が難しい患者さんへは腸骨を抑えて少しずズボンを下げると介助量の軽減になる(仙骨部の摩擦に注意する)

④交換したパッドは床に置かない

⑤パッドはU字に当てギャザーを立て、絞りすぎない

以上の5点となります。コツと言うよりはかなり基本を押さえたポイントとなりました。ボディメカニクスのポイントと併用して今回のポイントを身につけるとオムツ交換の介助量もある程度は抑えられてくるので、お試ししてください!

 

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でわ、今日はこの辺で!1日頑張っていきましょう!!