介護福祉士de行こう

介護職の専門性や技術、あり方を日々の介護を通して考えるブログ

そのひと手間が介護のコツ~移乗編~

どうも!イムです!今日はそのひと手間が介護のコツ~移乗編~と言うことで移乗について方法や私が思うちょっとしたコツについて書いていきたいと思います。

前回100通りの介護は存在するのかで前方介助について書かせていただきましたが今回は介助量の少し軽い患者さん(自分で動けるが軽く支える程度)への移乗について書いてみたいと思います。

介助量が軽いと手伝うことが少ない分、安全な手順が踏めるか観察することや動作を上手く行ってもらう為に言葉がけを行う必要があります。私は自立支援を実践する中で一番の自立支援は言葉がけにより全ての動作を引き出せることが一番だと思っています。

例えば、左麻痺で上下肢が動かせない患者さんへ麻痺側の下肢を健側を使ってフットサポートから下肢を下ろしてもらう場合に「右手で膝の裏を持ち上げて足を下ろすことができますか?」「左足で右足をすくって床に左足を床に下ろせますか?」など、できる限り患者さんの理解できる言葉を伝え、実践してもらえる言葉がけをすることが安全な手順が自分で行える、手順にミスがあった時に気付き、修正できるからです。

伝えるだけで全ての動作を自分で動き、動作を完成させる。最高の自立支援だと思います。もちろん高次脳機能障害や筋力低下など様々な要因で言葉がけだけで動作を実践してもらう事は、ほとんどできませんが患者さんにあった動作を行う、きっかけを作るためには言葉がけはそれだけ重要だと思うのです。

特に介助量の軽い患者さんは自分で動くことができますがどこまでの動作が自分にとってバランスを保てる範囲なのか理解できていないことや安全な手順が踏めないことでバランスを崩して転倒してしまうケースがあります。

その為、一つ一つの動作を言葉がけで、正しくできている部分は確認し、できない部分は修正していく必要があります。だからこそ、介助者は正しく分かりやすい言葉で伝え患者さんが動作につまづいたときに「あぁそうか、こうやるんだ。」と気づける言葉がけにしていかなければなりません。

言葉に出して患者さんへ伝えていく為には介助者は移乗動作はどのような動きをしているのか、動きに対して手伝う(アシスト)するとどこが動きやすいのかなどを知っている必要があります。介助の中で試してみることや自分自身が「この方法だと患者さんは楽に動けているな。」と納得した動作であることがコツの一つと言えるのかもしれません。

また、介助者が動作を理解をしていないと手順のミスにも気づけませんしアドバイスもできないので「まぁ移れればいいのよ。移乗は...」と専門性もなにもない介護になってしまいます。

いろいろと持論を長々と話してしまいましたが介助量の軽い移乗のコツまとめると

①分かりやすい言葉がけで伝え、患者さん自身が実践できる動作を引き出す

②分かりやす言葉がけを行う為に介助者自身が伝える動作を理解しておく

③動作に対して手伝う時はどこを手伝うと動きやすいのか試してみること

以上の3点です。今回はかなりというか全て私の考えていることが強く出ているので介助する時に具体的にどうすればよいか等のアドバイスにはなっていませんが、言葉がけで患者さんの動きをうまく引き出すことにつながるので、「こだわってみてもいいかも」と思って頂けると幸いです!

今日はこの辺で!!今日も1日頑張っていきましょう!!