介護福祉士de行こう

介護職の専門性や技術、あり方を日々の介護を通して考えるブログ

言葉がけのスキル

どうもイムです!

今日は言葉がけについて書いてみたいと思います。

皆さんは言葉がけ(声掛け)を行う時に気をつけていることはありますか?

私はできるだけゆっくり、短く伝えることを意識して言葉がけを行うようにしています。何故かというと加齢をはじめ、脳卒中認知症の影響で理解のスピードが遅くなっることや言っている事の意味が分からなくなってしまうので「で...何だったっけ?」となってしまうことや「そうそう。」「うんうん。」と聞くことについていけず、聞き流されてしまうことが私の経験上、多くあったからです。

もちろん今もありますので、話していると「分かってくれてるのかな?」「後でもう一度、同じことを聞かれるだろうな。」と相手の???とハテナが浮かんいることはよくあることです。

では、これらを解決するために言葉がけに役立つポイントを簡単にまとると

 

①これから何をするのかを言う

②なんでするのか明らかにする

③それをやるとどうなるのか見通しを伝える

 

この辺がポイントになります。これは介護福祉士初任者のための実践ガイドブックに掲載されている内容で初任者の研修を受けた時に「なるほどなぁ」と感じました。

特に②のなんでするのか明らかにするは、そういえば伝えてないことがよくあるなぁと思います。

例えば食後に患者さんが食堂から一斉に自室へ戻る時なんかは、てんやわんやで「トイレ行きます?」と言いつつも、すでに車いすは半分トイレへ入っていることがよくありました(汗)尿意があればトイレへ行くことに同意は得られるのでしょうけど、尿意のない場合にはなんでトイレへ連れていかれたか「???」となるなと思います。

ごくごく当たり前のことなんですけど排尿間隔が空いている事や過去の排泄チェックから出やすい時間を伝えると「ああそうなの?じゃあ行ってみるかな?」と何となくでも自分で行く意識付けを高めていけることにつながると思います。もちろん、そんなことしなくても「この時間に座ればでるんじゃけ。」とトイレへ座らせればトイレはすませられるのでしょうけど、ここがプロと一般の人との違いを見せる差ではないのかなぁと思います。

他の例で考えると移乗の時でも応用できると思います。「はい、移りますよ。ここもって。」と言って患者さんの手をとって支持物を掴ませて立ってもらうのか、「今からベッドに移るからここを掴むと立ちやすいですよ。」と立ってもらうのか、結果は同じ移乗ですが、やらされた感はずいぶん違うと思います。

ちょっとしたことで相手に与える印象も変わるので言葉がけはスキルかなと思います。お試しあれ!!今日も頑張っていきましょう!!