介護福祉士de行こう

介護職の専門性や技術、あり方を日々の介護を通して考えるブログ

介護するコツはボディメカニクス?

どうもイムです!今日は介護する時のコツについて書いてみようと思います。今回は説明文に引用させてもらっている部分もありますが私個人が介護し続けてきて、ここは重要なポイントだなと思うところ上げてみたいと思います。

 

私たちは「寝返りや」や「起き上がり」などベッドから車椅子へ移る介助を1日に何回も行うので、できれば身体に負担を少なく介護を行えればベストだと思います。できる限り患者さんの力を使えるとその人の能力の維持やできることが増えることもあるので自立支援にもつながります。そこで私が介護のコツと思うのがボディメカニクスです。

ボディメカニクスは知っておいて損はないですし実践する時に楽に行えるのでこの機会知っている人も見直すつもりで聞いてみて下さい。

ボディメカニクスとは

身体の仕組み、力学的原理を活用した介護技術のことです。要は身体の動きを理解して上手く力の働く方向などの原資を活かしましょうってことです。

介護のボディメカニクスのコツ

 

①相手の身体を小さくまとめる

寝返りや起き上がりの際に腕や足が外に広がってしまうと向きたい方向と反対側へ力 が働いてしまい動作の妨げになってしまうことがあります。また、腕や足が身体を麻 痺のある患者さんや意識が向きにくい患者さんに対して麻痺や意識が向きにくい方向への意識付けになりますので向きたい方向へ自分の腕や足を動かしてもらいできる 限り身体をまとめるようにします。

 

②介助者の重心を低くする

 私の経験上この重心を低くすることはかなり大切なポイントになると思います。重心 を低くするためには、しっかり腰を落とすことです。腰を落とすためには膝を曲げる こと足幅を広くとることです。そうする事で介助者のバランスが安定して力が入りや すくなります。ただよく見かけるのが足幅は広くとっているのですが膝が曲がっていない方をよく見かけます。膝が曲がっていないと腰を曲げて介助してしまうのでかえって腰に負担をかけてしまうのでしっかり膝を曲げて太ももの筋肉を使うことが大切です。

 

③相手と介助者の身体をできる限り近づける

 相手と離れすぎてしまうと腕の力に頼ってしまうので腰に負担がかかってしまいます。できる限り身体を近づけて下半身で支えることが大切です。注意点として胸ポケット入れたペンや首からかけている名札が当たって皮膚を挟んでしまうことや傷つけてしまうこともあるのでウエストバッグなどを利用して介助の妨げになならいようにしましょう。

 

④大きな筋肉を使う

 介助者は相手の動きを支援する時は足腰の大きな筋肉(腹筋・背筋・太もも・お尻)を使うように意識できるといいです。意識できるようになるとテコの原理を使う際に視点となる筋肉がどこになるか分かるようになるので負担を軽くすることができます。また、相手を支えるコツは大きな関節部を支えることです。大きな関節部は支えやすく、自然に小さな関節も連動して動くので少ない力で介助できます。

 

 ⑤テコの原理を利用する

 大切なのはどこに支点を作るかがポイントになります。私の場合、体位交換やベッド上でのズレを修正する際はベッドに膝をつけ支点を作ります。立ち上がりの際も前方介助で患者さんの自身の立ち上がりの力が期待できない時は膝を支点にして立ち上がりを介助します。介助での支点作りは介助負担を減らす有効なポイントと考えます。

 

いかがだったでしょうか?私の現場での経験でほぼ書いたのですがほぼ基本は崩していないつもりです。実際に現場で新人さんに教える時も同じように教えています。ぜひ活用してもらえたらと思います。

 

では!今日はこの辺で...イムでした。