介護福祉士de行こう

介護職の専門性や技術、あり方を日々の介護を通して考えるブログ

介護の知っておきたい自立支援のポイント!!

どうも!イムです!今日は自立支援についてお話ししたいと思います。

介護福祉士は患者さんの能力をいかに引き出して、日常生活に参加してもらうか、もしくは参加できるようにケアを工夫できるか。介護福祉士としての力量を問われるところだと思います。

「患者さんに寄り添ってケアする。」とか「患者さんの一番身近な存在です。」と話される方がおられ、最後に「俺は介護観分かってくれた?」と意気揚々と介護に対する熱意を伝えて満足げにその場を離れていく方がおられますが実際はどんなケアを患者さんへ提供していますか?中身を聞くと薄い答えが返ってくることがあります。

介護福祉士の専門性は大きく言うと自立支援です。自立と言うと自分でできるようになることをイメージしてしまいますが、それだけではなく支援を受け自分で行うことも含まれます。支援に入る介護福祉士はケアするタイミングや声の掛け方など細かい部分にこだわることがとても大切だと思います。

例えば片麻痺のある患者さんに口腔ケアを行う時であれば、まずどこの動作が困難なのかを分析します。歯ブラシを認識できているのか、片手で歯磨き粉のキャップを外せるのか、カラン(蛇口)の操作が行えるのかなど口腔ケアの動作を細かく分類していくと普段何気なく行っている動作でも結構な手順をたどって実践していると思います。

動作の困難な部分を見つけ動作を自分で行えるようになる為に認識が難しければ使い方の説明、動きを模倣してもらう、介助者が動作を一緒に行うなど患者さんにとって行いやす方法を検討します。

また、歯磨き粉のキャップが外せないならキャップを回すタイプから押し込むタイプに変更することや滑り止めシートを使いキャップを外す動作を安定させるなど道具の工夫をすることもできます。それでも難しければ介助者が認識できるようにヒントを出して気づいてもらう事や部分的に手伝い、参加できる動作のみ行う方法もあります。

自立支援のポイントはどんな障害が起きているのかを知ることも大切ですが障害を抱えていてもできるようになる為の工夫や方法を介護福祉士が引き出しとして持っていることがポイントになります。

介入においても施設で口腔ケアを行うタイミングは、ほとんどが食事の後になりますが実は朝は朝食前に口腔ケアをして食堂で一息入れて朝食を取る人も中にはいます。そういった今までの生活習慣を理解してケアのタイミングを変えることで自発性を引き出せることもあります。

介護福祉士は今できないことを患者さんが積極的に参加していけるように過去の生活習慣も分析すると自立できるキッカケが見つかるかもしれません。また、普通の歯ブラシを電動歯ブラシへ変える、うがいのコップを持ちやすいものに変更するなど変えるだけで動作ができるようにことや道具が新しくなることで気分転換にもなるので福祉用具や自立に役立つ便利な道具を知っておくことも大切です。

いろいろ試すと生活することって奥が深いなぁと感じます。でわでわ、今日はこの辺で!!