介護福祉士de行こう

介護職の専門性や技術、あり方を日々の介護を通して考えるブログ

回復期ってなによ!!

今日は回復期病棟についてお話ししたいと思います。介護福祉士が、主に勤めている現場は、生活費と言われているところで、私の勤める回復期は簡単に言えば「急性期で病気の治療を受けて、病状が安定してきたので、リハビリをしていきましょう。」というところです。

回復期では集中的にリハビリを行っていくので、多くの専門職がチームを組み、それぞれの専門性を活かして患者さんをサポートしています。大きな目的としてADLの能力向上、寝たきり防止、在宅復帰を目指します。ADLの能力向上ではリハビリで入浴、排泄、食事、移動などのADL動作の機能訓練や福祉用具などの補助具を使い改善を図り、毎日の生活の中にリハビリで習った動作を組み込んで看護師や介護福祉士が動作の定着を図ります。

また、在宅に帰っても寝たきりにならないように入院前に自宅に訪問させてもらいベッドの位置や通路の段差、生活するための日用品などの設置位置などの環境を改善したり、社会参加していくためにケアマネージャーとサービスなどについての情報交換も行います。

入院期間は約90日で早ければ1ヶ月程度で退院されていく患者さんもおられます。入院の日数が決まっているため、老健や特養とは違い患者さんの出入りが激しいです。

回復期は患者さんの能力の回復が大きく見込める時期なので寝たきりで入院してきた患者さんが話して歩いて帰っていく姿を見ることができるのは回復期ならではの特徴で、人間の回復力やリハビリすることの大切さを感じることができます。

この他にも医師をリーダーに理学療法士作業療法士言語聴覚士、看護師など多くの専門職でチームを組むため専門的な意見や技術を学ぶこともできます。その反面、多くの専門的な意見や役割がある中で介護福祉士の専門性とは何か悩むことも多くあります。

回復期は医療の現場なので、専門性に基づいて他職種のほとんどが業務独占をしています。介護福祉士は名称独占なので他の職種でも介護福祉士が行うケアを実施することができます。つまり、介護福祉士がケアをしてくれることで患者さんの生活の質が良くならなければ、いつでも、別の職業を頼ることができるということです。

こういったプレッシャーもありますが、介護福祉士としての専門性を見直すことができ、患者さんへ何ができるのか考えることができるのは良いところだと私は感じています。

365日毎日リハビリを行うので体力の落ちた患者さんにとっては、とても大変な時期で病気の発症に対して落ち込みや葛藤があります。その中で回復に向けて努力していく姿を支えていく介護は生活期の介護とは違った良さを感じられるのかなとも思います。

生活期の介護にマンネリを感じている人は、回復期も体験してみると、また違った介護に出会えるかもしれません。興味ある方は是非是非、回復期の世界も覗いてみてください。

 

では今日はここまで!今日も1日頑張っていきましょう!!