介護福祉士de行こう

介護職の専門性や技術、あり方を日々の介護を通して考えるブログ

介護福祉士の勘は磨いておくべき!!

どうも!イムです!!今日は介護福祉士の勘について書いてみたいと思います。

介護に携わる方は患者さんに変化があった時や何かの予兆があると、見かけた時や話している最中に「ん!?」と違和感を感じる時がないでしょうか?私は久しぶりに患者さんと話をしている時にそんな違和感を感じました。

実際に様子がおかしいと思いCT画像も撮ってもらったのですが明らかな異常は認められませんでした。その患者さんは認知症も進んでいて行動を起こすことに時間がかかることや、記憶も曖昧で物盗られ妄想なども見られます。突然怒り出すことや歩き回ることがあり内服の調整を行っていました。

内服の調整の甲斐もあり、多少の気難しさはあるものの行動は最近になって少し落ち着いてきていました。

しかし、最近になって普段起きない時間に目が覚めて、トイレに行くことや朝から興奮はしていないのですが誰かを探していたりと行動が気になっていました。トイレに目が覚めることや興奮がないことから周りは気にするほどのことでもないと言っていましたが何かありそうな気がして、その患者さんの最近の様子がおかしいことを伝えていました。

しかし、前述した通り、診断結果は異常ありませんでした。

内服調整前もそんな行動が見られていたので、他のスタッフにはいつものことと言われていますが本当に大丈夫なのか、今も疑っています。

結局のところ、私の勘は外れてしまいましたが私はこの違和感を大切にしています。

なぜかというと、この「ん!?」と違和感を感じるのは、普段の様子と違うから違和感を感じるのからです。

どの職種よりも生活に関わる時間が長いのは、介護福祉士なので、患者さんの普段の行動や言動は、ほぼ自分の頭の中に入っています。普段の細かい様子を知っていることが介護福祉士の強みであり、小さな変化に気づける介護福祉士の観察力でもあります。

症状として現れていなくても変化を感じ取り、発信できているところは、他の職種にももっとアピールすべきだと思います。とは言っても具体的な根拠はないので、評価スケールみたいなものが出てこない限りは難しいですが……

患者さんの普段を知るためには何をしているのかじっと見ているだけでは本当の普段の様子を知ることはできません。患者さんが私たちの行うケアをどう感じたのか、実践したケアでうまく生活が送れているのかなど、ケアを提供して答えを直接聞き出すことや行動から見極めます。提供するケアが定着することによって普段の生活が成り立ち、知ることができます。介護福祉士は患者さんの普段を知るために色々な情報を集める努力を積み重ねてます。

ケアの最中に「ん!?」と違和感を感じることがあった時は「何もなかったら……」と思わず「何かあるかもしれない」と自分の勘を信じて、他の職種へ伝えていければ大きな事になる前に手が打てることがあるかもしれません。

では今日はここまで!今日も1日頑張っていきましょう!

介護福祉士になって今思うこと

どうも!イムです!今日は私が介護福祉士になって思うことを書いてみたいと思います。

私は友達のすすめで介護福祉士の養成校へ行きました。2000年に介護福祉士の資格ができて、1年くらいで流行りの時期だったような気がします。テレビなんかでも高齢化が来るなんてやっていたような記憶があって、友達が「これからは介護がはやる。」と話していたのがきっかけで興味を持ちました。

勉強はあまり得意ではないので卒業と同時に資格が取れていいなぁと思い養成校を選びました。無事卒業できて介護福祉士を取得、就職先は学校の求人で1番給料がよくて家から近くを条件に探していると老健も併設の病院で、そこの老健が先輩たちの間で評判がいいのを聞いて今の病院へ就職します。老健で就職するつもりが配属は病院でした。

2000年は回復期がスタートされた年でもあり、回復期のリハビリ介護を行うことになり、よくわからないままのスタートで当時は実習先のように介護すれば何とかなるだろうと思っていました。

しかし、私が実習で経験してきた時間ごとにトイレ誘導、オムツ交換、飲水は、そこにはなく患者さんごとに時間設定してあり個別に組まれた計画が立てられており、食事と入浴の時間が決められていること以外は全て自分でリハビリの時間の合間をぬって、できるケアを自分でしていくものでした。

時系列で仕事が決まっていないことほど新人にとってつらいものはありません!何をやっていいのか、ただひたすら先輩のやってることを見て、まねするしかなく、独り立ちしても先手をとれる先輩が患者さんのケアに入っていますので、いつも決められた時間にできる食堂への誘導や入浴場への移動の介助しかできませんでした。さらに追い打ちが看護師さんが医療的なケアも行い介護福祉士とケアも協働して行うので、同じことができる上にプラスで医療的なケアにも関わる姿を見ると介護福祉士は雑用係のような感じすらしました。

そんなことがあり、最初の新人面接のときには「介護福祉士と同じことができて医療もできる看護師になります。介護福祉士はできることが少なく役に立ちません。」と言った覚えがあります。

その時に師長に言われたことが自分の職業性が理解できていないのなら、きちんと教科書でもなんでも調べて看護師と介護福祉士の違いを勉強するべきではないのか?それからでも看護師になるのは遅くないのではないかと言われました。

その後に調べた介護概論の教科書には介護福祉士とは何ぞやと書いてあってご丁寧に看護師についても書いてありました。何をするかが解決されて病院でできることが増えたわけでもありませんが何か自分のやっていることは患者さんの少しは役に立っていると思えて続けることができました。

あれから17年がたち介護福祉士の必要性や質がかなり問われる時代になりました。トイレに行って、食べて、寝ることを手伝い、話し相手になることが寄り添うと言われた時代から、障害を抱えてでも社会に出て自分の人生を楽しむために介護する時代に変わりました。患者さんの手となり足となり支えていく知識や技術、他職種とコミュニケーションを取る能力とたくさんのことが求められるようになってきています。

ですが、そのことに残念ながら気づけていない方もおられます。私が思うのは介護福祉士が認めてもらうには介護福祉士が自分たちで発信することやリーダーシップを取っていくしかないと思います。

実際に「看護師にバカにされるから病院で働くのは嫌だ、よく働けるね。」と言われたことがあります。それは自分自身が問われた内容に知らないことが多すぎてあきれられてるだけで、その時に恥をかいてでも教えてもらう事や勉強することが大切だと思います。そこから広がる人間関係や知識がいつか必ず自分を作る土台になります。そんな繰り返しで介護福祉士として少しずつ成長していくのだと思います。

能力がないことを人のせいにしてとどまっている人にバカにされることがあるかもしれませんが続けていくことや追い求めることで、ある時「そういうことだったのか!!」と見えてくる世界がありますので介護福祉士としてこれからも頑張って行こうと思います。

ではでは今日はこの辺で!!1日頑張っていきましょう!!

看護師は大切なパートナー

どうも!イムです!今日は看護師と仕事をすることについてお話ししたいと思います。

 

◆病院に勤める介護福祉士のイメージ

病院に勤めている介護福祉士と聞くと看護師にこき使われて、オムツ交換ばかりしているというような印象を強く持っている人が多いと思いますが実はそんなことはありません。

回復期ではリハビリが毎日3時間組まれ残りの21時間は食事や入浴排泄、睡眠などの生活の時間を通して麻痺などにより失われた機能を取り戻していく練習を行うことや体を休めたりします。その21時間を協力して支援しているのが、看護師と介護福祉士です。なので、役割をそれぞれの専門性を活かして分担していきます。看護師は健康管理を主に行いますのでバイタル測定や内服管理などの医療的な処置が必要な患者さんを主に関わっていきます。介護福祉士は医療に関することは行えません。生活の中で機能を高めるために入浴排泄、食事などを通して、患者さんへできることは自分で行えるように促したり、難しいことが少しでも自分でできるように動作の指導や支援を行うことが主な役割です。

 

◆相互理解が鍵

看護師と介護福祉士が医療と生活の両方を、リハビリ以外の時間で支えていくのでお互いが相手の専門性を理解していないとよいケアは行えません。生活を自立していくための援助方法は介護福祉士が看護師に方法を提案することもあり、看護師からは健康管理上、注意してほしいことを教えてもらうこともあります。看護師と介護福祉士がどれだけ協働できるかで、患者さんの生活の質が変わるのでお互いの専門性の理解はとても大切になります。

 

◆回復期に勤めて良かったこと悪かったこと

私が回復期に勤めて良かったと思う点は徹底して介護福祉士の強みである、生活の支援を行えることです。老健や特養では介護福祉士が、バイタル測定や内服など医療的なところも気を配りつつ生活の支援を行いますが回復期では体調や表情を観察することはあっても、看護師が常に体調管理をしてくれているのでリハビリで習得した動作をどう生活に活かすかに集中して取り組むことができます。また、補助具や福祉用具なども使い患者さんのできることが増えた時には、回復期の介護福祉士の楽しさ、やりがいを感じられるところです。

 

急性期や生活期では看護師と介護福祉士との役割分担がうまく行かず、お互いがケンカしあうところもあるようですが、お互いの専門性を理解して上手く協働し会えば看護師は最高のパートナーであると思います。最近では、専門職がより集中して専門分野に取り組むために仕事の移管や協働することをはっきりさせる取り組みが増えています。これから看護師と介護福祉士の間にも協働するケアに任せること任せられることが決まってくると思います。介護福祉士も看護師の専門性や役割を、これからより一層理解して患者さんの生活を支援する一員として、良い関係性を築いていくことが必要と思います。

 今日はここまで!今日も1日頑張っていきましょう!

回復期ってなによ!!

今日は回復期病棟についてお話ししたいと思います。介護福祉士が、主に勤めている現場は、生活費と言われているところで、私の勤める回復期は簡単に言えば「急性期で病気の治療を受けて、病状が安定してきたので、リハビリをしていきましょう。」というところです。

回復期では集中的にリハビリを行っていくので、多くの専門職がチームを組み、それぞれの専門性を活かして患者さんをサポートしています。大きな目的としてADLの能力向上、寝たきり防止、在宅復帰を目指します。ADLの能力向上ではリハビリで入浴、排泄、食事、移動などのADL動作の機能訓練や福祉用具などの補助具を使い改善を図り、毎日の生活の中にリハビリで習った動作を組み込んで看護師や介護福祉士が動作の定着を図ります。

また、在宅に帰っても寝たきりにならないように入院前に自宅に訪問させてもらいベッドの位置や通路の段差、生活するための日用品などの設置位置などの環境を改善したり、社会参加していくためにケアマネージャーとサービスなどについての情報交換も行います。

入院期間は約90日で早ければ1ヶ月程度で退院されていく患者さんもおられます。入院の日数が決まっているため、老健や特養とは違い患者さんの出入りが激しいです。

回復期は患者さんの能力の回復が大きく見込める時期なので寝たきりで入院してきた患者さんが話して歩いて帰っていく姿を見ることができるのは回復期ならではの特徴で、人間の回復力やリハビリすることの大切さを感じることができます。

この他にも医師をリーダーに理学療法士作業療法士言語聴覚士、看護師など多くの専門職でチームを組むため専門的な意見や技術を学ぶこともできます。その反面、多くの専門的な意見や役割がある中で介護福祉士の専門性とは何か悩むことも多くあります。

回復期は医療の現場なので、専門性に基づいて他職種のほとんどが業務独占をしています。介護福祉士は名称独占なので他の職種でも介護福祉士が行うケアを実施することができます。つまり、介護福祉士がケアをしてくれることで患者さんの生活の質が良くならなければ、いつでも、別の職業を頼ることができるということです。

こういったプレッシャーもありますが、介護福祉士としての専門性を見直すことができ、患者さんへ何ができるのか考えることができるのは良いところだと私は感じています。

365日毎日リハビリを行うので体力の落ちた患者さんにとっては、とても大変な時期で病気の発症に対して落ち込みや葛藤があります。その中で回復に向けて努力していく姿を支えていく介護は生活期の介護とは違った良さを感じられるのかなとも思います。

生活期の介護にマンネリを感じている人は、回復期も体験してみると、また違った介護に出会えるかもしれません。興味ある方は是非是非、回復期の世界も覗いてみてください。

 

では今日はここまで!今日も1日頑張っていきましょう!!

介護の知っておきたい自立支援のポイント!!

どうも!イムです!今日は自立支援についてお話ししたいと思います。

介護福祉士は患者さんの能力をいかに引き出して、日常生活に参加してもらうか、もしくは参加できるようにケアを工夫できるか。介護福祉士としての力量を問われるところだと思います。

「患者さんに寄り添ってケアする。」とか「患者さんの一番身近な存在です。」と話される方がおられ、最後に「俺は介護観分かってくれた?」と意気揚々と介護に対する熱意を伝えて満足げにその場を離れていく方がおられますが実際はどんなケアを患者さんへ提供していますか?中身を聞くと薄い答えが返ってくることがあります。

介護福祉士の専門性は大きく言うと自立支援です。自立と言うと自分でできるようになることをイメージしてしまいますが、それだけではなく支援を受け自分で行うことも含まれます。支援に入る介護福祉士はケアするタイミングや声の掛け方など細かい部分にこだわることがとても大切だと思います。

例えば片麻痺のある患者さんに口腔ケアを行う時であれば、まずどこの動作が困難なのかを分析します。歯ブラシを認識できているのか、片手で歯磨き粉のキャップを外せるのか、カラン(蛇口)の操作が行えるのかなど口腔ケアの動作を細かく分類していくと普段何気なく行っている動作でも結構な手順をたどって実践していると思います。

動作の困難な部分を見つけ動作を自分で行えるようになる為に認識が難しければ使い方の説明、動きを模倣してもらう、介助者が動作を一緒に行うなど患者さんにとって行いやす方法を検討します。

また、歯磨き粉のキャップが外せないならキャップを回すタイプから押し込むタイプに変更することや滑り止めシートを使いキャップを外す動作を安定させるなど道具の工夫をすることもできます。それでも難しければ介助者が認識できるようにヒントを出して気づいてもらう事や部分的に手伝い、参加できる動作のみ行う方法もあります。

自立支援のポイントはどんな障害が起きているのかを知ることも大切ですが障害を抱えていてもできるようになる為の工夫や方法を介護福祉士が引き出しとして持っていることがポイントになります。

介入においても施設で口腔ケアを行うタイミングは、ほとんどが食事の後になりますが実は朝は朝食前に口腔ケアをして食堂で一息入れて朝食を取る人も中にはいます。そういった今までの生活習慣を理解してケアのタイミングを変えることで自発性を引き出せることもあります。

介護福祉士は今できないことを患者さんが積極的に参加していけるように過去の生活習慣も分析すると自立できるキッカケが見つかるかもしれません。また、普通の歯ブラシを電動歯ブラシへ変える、うがいのコップを持ちやすいものに変更するなど変えるだけで動作ができるようにことや道具が新しくなることで気分転換にもなるので福祉用具や自立に役立つ便利な道具を知っておくことも大切です。

いろいろ試すと生活することって奥が深いなぁと感じます。でわでわ、今日はこの辺で!!

コミュニケーションのマインド

どうもイムです!コミュニケーションをとる時はどんな話し方がいいんでしょうか?

冒頭から質問してしまいましたがコミュニケーションの研修を受けたときに「大切なのはマインドです。」って言われて、「じゃぁ。コミュニケーションを取るってマインドがあれば大丈夫なのかぁ...」そもそも「マインドって何よ?」って思います。

調べると心って意味らしいのです...どんな言葉でも心がこもっていれば大丈夫?それとも心がこもっていれば心無い言葉は出てこない?ってことなのかぁ...

実際、私は心がうつろいやすくて、その時の感情に振り回されることがあります。なので私の気をつけていることはできるだけ敬語でしゃべること、しゃべる前に声に出していい言葉なのかちょっと考えること、この2つを気をつけています。

昔からうらやましいなぁと思うことが敬語を使わず患者さんと上手くコミュニケーションを取って関係が作れているスタッフです。

 

スタッフ「~だから、ちゃんとやっとかんと〇〇さん。」

患者さん「おう!わかったわ!」

 

こんな風なやりとりを普通にできて、なんか家族みたいにできるのって患者さんにも安心感を与える要因になるような気がします。(根拠はありませんが...)

なかには関係が作れていないのに偉そうにしゃべって「なんだその言い方は(怒)」と怒られているスタッフもいますけど...

 

私は敬語7割、普通に話すを3割にしています。

 

例えば

患者さん「〇〇作ったの!いいでしょ?」

私「ほんまにすごい、いいのができたねえ!作るの大変だったんじゃないですか?」

患者さん「そう!苦労したのよ。」

私「よくできてますよ!家族の方が見たら喜びますね。」

 

うん!普通な会話で別に違和感も何にもないですけど...現場で実際話すと少し壁が見え隠れしてます。たぶん私自身が患者さんとの距離感を気にして礼儀のない関係が嫌なんだと思います。うちは回復期の病院なので発症して早くて2週間の方や40代や50代と言った方もおられ、つい最近まで当たり前に社会の上下関係があって20代や30代の若造にタメ口なんてほとんど言われたことが生活を送っていたと思うし単純にそんな人がいたら嫌な気分になると思っています。だから私は患者さんと話す時は社会で当たり前に話している言葉遣いでコミュニケーションを図ります。それは高齢者だろうが若い人だろうが変わらないことと思うのでそうしてますし、話す時には「これは口に出していいものだろうか?」と考えてしまいす。

自分のキャラでコミュニケーション取り方って変わるので何が正しくて悪いのかは分かりませんが相手が不快になる言葉遣いには気をつけて、前向きに生活できる言葉をかけていきたいなと思います。

この無理やりまとめた感がありますが介護福祉士は身近な存在で頼りになる専門職になっていきたいなぁ...

 

今日も頑張っていきましょう!!

 

介護するコツはボディメカニクス?

どうもイムです!今日は介護する時のコツについて書いてみようと思います。今回は説明文に引用させてもらっている部分もありますが私個人が介護し続けてきて、ここは重要なポイントだなと思うところ上げてみたいと思います。

 

私たちは「寝返りや」や「起き上がり」などベッドから車椅子へ移る介助を1日に何回も行うので、できれば身体に負担を少なく介護を行えればベストだと思います。できる限り患者さんの力を使えるとその人の能力の維持やできることが増えることもあるので自立支援にもつながります。そこで私が介護のコツと思うのがボディメカニクスです。

ボディメカニクスは知っておいて損はないですし実践する時に楽に行えるのでこの機会知っている人も見直すつもりで聞いてみて下さい。

ボディメカニクスとは

身体の仕組み、力学的原理を活用した介護技術のことです。要は身体の動きを理解して上手く力の働く方向などの原資を活かしましょうってことです。

介護のボディメカニクスのコツ

 

①相手の身体を小さくまとめる

寝返りや起き上がりの際に腕や足が外に広がってしまうと向きたい方向と反対側へ力 が働いてしまい動作の妨げになってしまうことがあります。また、腕や足が身体を麻 痺のある患者さんや意識が向きにくい患者さんに対して麻痺や意識が向きにくい方向への意識付けになりますので向きたい方向へ自分の腕や足を動かしてもらいできる 限り身体をまとめるようにします。

 

②介助者の重心を低くする

 私の経験上この重心を低くすることはかなり大切なポイントになると思います。重心 を低くするためには、しっかり腰を落とすことです。腰を落とすためには膝を曲げる こと足幅を広くとることです。そうする事で介助者のバランスが安定して力が入りや すくなります。ただよく見かけるのが足幅は広くとっているのですが膝が曲がっていない方をよく見かけます。膝が曲がっていないと腰を曲げて介助してしまうのでかえって腰に負担をかけてしまうのでしっかり膝を曲げて太ももの筋肉を使うことが大切です。

 

③相手と介助者の身体をできる限り近づける

 相手と離れすぎてしまうと腕の力に頼ってしまうので腰に負担がかかってしまいます。できる限り身体を近づけて下半身で支えることが大切です。注意点として胸ポケット入れたペンや首からかけている名札が当たって皮膚を挟んでしまうことや傷つけてしまうこともあるのでウエストバッグなどを利用して介助の妨げになならいようにしましょう。

 

④大きな筋肉を使う

 介助者は相手の動きを支援する時は足腰の大きな筋肉(腹筋・背筋・太もも・お尻)を使うように意識できるといいです。意識できるようになるとテコの原理を使う際に視点となる筋肉がどこになるか分かるようになるので負担を軽くすることができます。また、相手を支えるコツは大きな関節部を支えることです。大きな関節部は支えやすく、自然に小さな関節も連動して動くので少ない力で介助できます。

 

 ⑤テコの原理を利用する

 大切なのはどこに支点を作るかがポイントになります。私の場合、体位交換やベッド上でのズレを修正する際はベッドに膝をつけ支点を作ります。立ち上がりの際も前方介助で患者さんの自身の立ち上がりの力が期待できない時は膝を支点にして立ち上がりを介助します。介助での支点作りは介助負担を減らす有効なポイントと考えます。

 

いかがだったでしょうか?私の現場での経験でほぼ書いたのですがほぼ基本は崩していないつもりです。実際に現場で新人さんに教える時も同じように教えています。ぜひ活用してもらえたらと思います。

 

では!今日はこの辺で...イムでした。